蓮如上人物語 〜燎原の火の如く〜

蓮如上人物語

蓮如上人物語(エピソード編)


第21回 仏法領をムダにするな

 ある時、蓮如上人は、廊下に、一枚の紙切れが落ちているのを見つけられた。それを拾われただけでなく、
「仏法領のものを粗末にするのか」
と、両手で押し頂かれたという。

「蓮如上人御廊下を御通り候て、紙切の落ちて候いつるを御覧ぜられ、『仏法領の物をあだにするかや』と仰せられ、両の御手にて御頂き候と云々。『総じて紙の切なんどの様なる物をも仏物と思召し候えば、あだに御沙汰なく候』の由、蓮如上人御物語候いき」(御一代記聞書)

 ここに「仏法領」という言葉が使われている。信仰を求める上で、極めて大切な仏語である。

 

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