蓮如上人物語 〜燎原の火の如く〜

蓮如上人物語

蓮如上人物語(エピソード編)


第12回 日野の蓮如上人桜

 滋賀県日野町にある照光寺の開基は、源氏の流れをくむ武士、花木吉成であった。
 しかし、吉成は武士を捨て、蓮如上人のお弟子となり、了明と名を改めた。自らの屋敷を聞法道場として開放し、蓮如上人のご法筵が開かれたのである。
 吉成の屋敷には、見事な桜の木があった。蓮如上人は、この桜を大変お気に召され、じっと花の下にたたずんでおられた。そのお姿の気高さに感激した吉成は「蓮如上人桜」と命名して、子々孫々まで、この日の感動を伝えたという。文正元年(一四六六)春のことであった。

 

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