蓮如上人物語 〜燎原の火の如く〜

蓮如上人物語

蓮如上人物語(エピソード編)


第11回 油断あるまじき事

 越前(福井県)に吉崎御坊が建立されてから、北陸の布教戦線は急速に拡大した。中でも、越中(富山県)の真宗発展に、大きく寄与したのが、赤尾の道宗である。

 道宗は、一年に二、三回は、赤尾から山科本願寺へ参詣したという。
「赤尾道宗と云は、蓮如上人御在世の時、一年に二度三度は上洛し、山科野村の御坊へ参りけり。遙の路をしげく上洛す、大儀たるべし、しげく上洛すべからず、など仰ければ、畏候と申ても猶上洛す。奇特の仏法者、都鄙かくれなかりし」(実悟記)。

 

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